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親知らず子知らずの意味

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「親知らず」という言葉と「親知らず子知らず」という言葉が存在します。
この二つは似ていますが、全くの違ったものです。
「親知らず子知らず」とは、危険な山道や海沿いの断崖絶壁の道などのような人が通るには難しい場所のことを意味します。
親も子も、それぞれお互いを顧みるような余裕のないほどの難所のことです。
一方、歯科にかかわる「親知らず」は、親元を離れて独り立ちした頃に生えてくる歯ということから、そう呼ばれるようになりました。
また、普通の永久歯は乳歯の後に生えてくるのに対して、「親知らず」には対応する乳歯が存在しないことから、親がない歯ということで「親知らず」と呼ばれるようになったという説もあります。
以上を踏まえますと、「親知らず子知らず」は、歯科の「親知らず」とは全く別の意味を持っていることがわかります。

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「親知らず子知らず」というタイトルの曲も存在します。
合唱曲です。
検索エンジンで「親知らず子知らず」を検索すると、真っ先に歌関連のものばかりが表示されます。
海岸沿いの難所を歌にしたもので、合唱曲なので、歌詞がコンパクトにまとめられているのですが、要約すると、病に伏した父のもとへ、母と子が海沿いの難所を越えようとするけれど、波にのまれてしまう悲劇の中で、運命の神を呪う気持ちになっても、自然には、人々の哀しみなど到底通じることもなく、敵うこともなく、ただただ、悲しくも美しい夕暮れを見つめるというような意味を持つ歌詞になっています。
合唱コンクールでよく歌われる曲の一つです。
新潟県にある親不知海岸がモデルとなっています。
昔、旅人は、この親不知海岸沿いの切り立った断崖のある狭い道を渡るしか方法がなく、海の荒れた日には事故も多かったということです。

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